概要

日本の土木技術者たちは、黒部ダム、青函トンネル、関西空港、明石大橋など、これまでに数多くの世界に誇るプロジェクトを成功させ、人々の夢を実現してきました。これらは、まさしく近代土木工学の歴史の象徴であると共に、大いなる近代文明の遺産でもあるのです。 また、洪水、旱魃、地震、暴風などの自然災害から人間社会を守り、近代文明を維持するための防災に関する知恵と技術の蓄積も、土木工学者が担うべき重要な使命です。

これら文明基盤としてのインフラストラクチャーの整備と維持、ならびに、自然と調和したより安全で快適な公共空間の創造に寄与するのが土木工学なのです。

AkashiPhoto.jpg
図 明石海峡大橋(本四公団提供)

以上は地球工のページと同じ内容です.以下に後藤先生が作成されたパンフレットの内容を記載します.

人々が自然と調和した健康で文化的な生活をおくるためには、その活動の場所となる環境が保全され、
かつ新たな創成が行われることが必要です。その環境とは

  1. 人類・生物が生存できる豊かな水、緑、土地などを基盤とする自然環境
  2. 社会が発展する、生活基盤を支えるための物質・文明に関わる社会的環境
  3. 人々の交流と活動を知的に促し、アイデンティティの基盤となる地域固有の文化、風土に関わる文化的環境を意味します。

土木工学は、以上のような総合的な環境について、その保全と制御を含めた環境創成を目的とする学問です。すなわち、土木工学は、環境の持続可能な発展に関わるインフラストラクチャー及び人間環境系を創造するメインシステムです。