理念
資源工学は人々のくらしと産業の土台を支える「基幹」工学です。
人間は,その歴史の中で,石,土,金属など地球から探し出して材料やものを作り,石油,石炭,水力,ウランなどをエネルギーとして活動を続けてきました。資源工学は,これら人々のくらしや産業の土台となる資源エネルギーを供給する技術を開発します。
資源工学は人類の持続的発展を担う「調和」工学です。
今や人類は,大量生産,大量消費によって,資源エネルギーの枯渇や環境破壊という自らの存亡にかかわる問題に直面しています。資源工学は,この答えを地球と人間の調和から考え出します。
資源工学は地球の恩恵を大切にする「総合」工学です。
省資源,省エネルギーに徹し,物を長持ちさせ,再利用やリサイクルすることで,地球に負担をかけないことが必要です。資源工学は,地球環境をまもり,資源エネルギーを大切に使う知恵を総合的に考えます。
資源工学は新しい地球空間の利用を考える「創造」工学です。
地上はもとより,海洋,地下など,これまで人類が利用していなかったフロンティアを安全に開発することが望まれています。資源工学は,このような新しい地球空間を創造します。
資源工学は新しい資源エネルギーに挑戦する「未来」工学です。
今ある資源エネルギーをより有効に取り出すことはもちろん,海洋資源エネルギー,地熱エネルギー,宇宙資源エネルギーなど新しい資源エネルギーの活用が不可欠です。資源工学は,これら未来のエネルギーに挑戦します。