概要
地球が直面する諸問題を研究し、解決する学科
私たち人類は、地球という美しい生命共同体とその環境を守りつつ、さらにその文明を発展させていこうとしています。しかし、20世紀の文明は、人口の急増と産業の高度化、及びそれに伴う資源の大量消費や環境汚染問題の顕在化によって、深刻な矛盾をもたらしました。こうした状況の中で、21世紀の今、私たちは新しい人間観と環境観、すなわち新しい地球観に基づいて諸学問を再構築し、それらの知識の融合によって、実現可能な新しい文明像を提示する必要に迫れられています。このような新しい地球観に基づいて問題を解決しつつ、新たな文明様式を構築する実学として、私たちは「地球工学」を提唱しています。
次世代をテーマにした3分野で構成
地球工学科は、「住みやすくて便利な都市」、「安全に暮らせる国土」、「環境に配慮した地球社会」、「資源・エネルギーを基礎として持続的文明」を築いていくために、
- 生活を支える社会資本の整備や防災に関する技術と知識を学ぶ「土木工学」
- 資源・エネルギーの確保と利用に関する技術と知識を学ぶ「資源工学」
- 環境を改善する技術や循環型社会を創造するための知識を学ぶ「環境工学」
の3つの部門で構成されています。
地球工学科では、1・2年生の間にこれらの分野の全体に関する基礎的な知識を習得したうえで、自分にふさわしい専門コースを選んでいくことになります。